郷土の誇りである遠藤章博士の偉業と信念を広く伝えるため
私たち遠藤章博士顕彰会は設立されました。
遠藤章博士顕彰碑
遠藤章博士は、東京農工大学名誉教授の農学博士で、高脂血症治療薬「スタチン」の発見により国内外で数々の栄誉に輝きました。
特に人類の平和と繁栄への貢献が認められ「日本国際賞」、ノーベル賞の登竜門と言われている「ラスカー賞」を受賞し、また日本人では初の「全米発明家殿堂入り」を果たしました。さらに「ガードナー国際賞」を受賞し「世界の遠藤」と讃えられております。
これは遠藤博士が青カビの培養液から血中コレステロール値を低下させる「スタチン」を発見し、その上安全性を検証する臨床まで粘り強い努力を重ねると共に、今日ではペニシリンと並ぶ奇跡の薬と呼ばれるほど世界の何億人の人々がその恩恵に浴しているからに他なりません。
遠藤章博士は私たち由利本荘市民はもとより秋田県民の誇りであり、子どもたちにとっては夢を叶えた憧れの人、希望の星であり、私たちは遠藤章博士の偉業を後世に末永く伝え讃えたいものと思います。
博士による「スタチン」の発見には幼少時に母親が麹を作るのを手伝ったこと、そして祖父と一緒に近くの山で採ったハエトリシメジの経験が大きな影響を与えたと聞きます。また生家の農作業を手伝いながら通った本荘高校下郷分校から秋田市内の高校へ編入を薦めた恩師との出会いなど、博士は「東由利に育ったからこそ、できた発見だ」と話されており、郷土への思いや人との出会いへの感謝を常に話している博士であります。
私たちは郷土の発展を願う博士の思いと、その世界的な偉業を末永く伝えるとともに、子どもたちの学びの支えになることを願い、顕彰会を設立するものです。
令和2年7月 創設
( 令和6年6月22日現在 )